「Inside Donald Duck（インサイド・ドナルドダック）」は、ウォルト・ディズニー・スタジオが提供するテレビ番組『Walt Disney’s Wonderful World of Color』にて1961年11月5日に放送されました。ウォルト・ディズニー・スタジオが初めてテレビ界に提供した『Disneyｌand』は、元々カリフォルニアディズニーランドの事業費確保と宣伝のための番組でした。この番組は1958年に『Walt Disney Presents』へ、更に1960年に『Walt Disney's Wonderful World of Color』へ改題されました。本商品のアニメーションは、タイトルが『Walt Disney's Wonderful World of Color』の時に放送されたものです。
このアニメーションは、ドナルドの叔父であり科学者のルードヴィヒ・フォン・ドレイクがドナルドの精神分析を行うという内容です。本商品はドレイクの仕事場でのワンシーンになります。『Walt Disney's Wonderful World of Color』におけるドナルドの登場は珍しいです。
この商品は背景までが手描きされた完全オリジナルのセル画で、希少価値が高いです。背景を描いたのはWalt Peregoyだと言われています。Walt Peregoyは映画「眠れる森の美女」で主任背景画家も務めました。2008年にディズニーレジェンドへの殿堂入りを果たし、ウォルト・ディズニー・カンパニーに多大な貢献をしたアーティストの一人として知られています。
セル画は一秒あたり24枚製作しますが、背景の方は通常静止画を使うのでさほどの枚数を作りません。ですから、セル画と背景のセットで販売する場合は、背景は印刷物を使わざるをえないのです。このような理由から、この作品のように背景が手描きオリジナルであることは滅多になく、日本国内では「ときいろ」がお売りしているアリエルやスクルージ、プーさんなど数点の「手描き背景版」を除きほとんど出ることはありません。
額装された状態では見えませんが、表面の下部分にはD１３２・２８等の番号が、裏面には作品名が書かれています。セル画の左上部分に折れた跡がありますが（写真3枚目参照）、額装するとフレームに隠れて見えないので見栄えには影響ありません。摩耗や黄ばみ、テープの跡がありますが、状態はかなりいいです。本商品は額装させていただきました。